
診療案内
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スポーツに関係して発生する運動器のトラブルは、大きく「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」に分けることができます。「スポーツ外傷」は明らかな受傷起点のある「けが」であり、外から加わる1回の大きな力(衝撃)によって起こる捻挫や脱臼、骨折などをいいます。これに対して「スポーツ障害」は、繰り返して小さな力(ストレス)が筋肉や骨、靭帯、関節軟骨などに加わることで起こります。一定の部位で慢性的な疼痛や動かしにくさが持続している状態で、原因としては使いすぎ(オーバーユース)によるものが多くみられます。
関節リウマチとは、本来は体を守るために働く免疫系に異常が起こり、正常な細胞などを攻撃してしまう「自己免疫疾患」の一つです。関節の滑膜(かつまく)などに炎症が生じ、こわばり、痛み、腫れなどの症状が現われます。主に手足の関節で起こり、進行すると関節の骨や軟骨が破壊され、変形による機能障害をきたすようになります。
免疫系に異常が起こると、関節の毛細血管が増加し血管内から関節の滑膜組織に白血球(リンパ球やマクロファージなど)が出現します。これらが産生するサイトカイン(TNFα、IL-6など)と呼ばれる物質の作用により、関節内に炎症反応が起こり、滑膜細胞が増殖して、痛みや腫れが生じます(関節炎)。さらに関節液が増加していくと、破骨細胞(はこつさいぼう:古い骨を吸収し骨の新陳代謝を担う細胞)も増殖して過剰に活性するため、軟骨や骨の破壊が進んでいきます。
ハイドロリリースとは、比較的新しい治療法で、筋膜リリースとも呼ばれています。
筋膜リリースは、筋膜とよばれる筋肉を包んでいる膜で、この膜と筋肉がくっついて固まってしまった状態になると、筋肉の動きが悪くなり、痛みやコリの原因となります。
この固まってしまった筋肉と膜を剥がすことを目的とした治療をハイドロリリースといいます。
ハイドロリリースは、超音波エコーで注射針を見ながら「生理食塩水」と呼ばれる人体に使える水とわずかな麻酔を痛みがある部分に直接注射して薬を入れていく注射療法です。
固まっていた筋肉と膜が剥がれ、固まっていた筋肉が柔らかくなると、痛みといった症状が改善することが期待されます。
オーダーメイド インソール(靴の中敷き)は、医師の処方のもと、症状に合わせて製作する治療用装具です。当院のインソールは足の形状を矯正したり、スポーツなどにより障害のある部位を固定したり、支持することで症状を改善していきます。
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